らいとゲーマー女子の備忘録

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無期雇用派遣なんて最も選んではいけない雇用形態である

こんにちは。

6月ですね。5月には1つも記事を更新できなかったです。

なので今回は皆さんに有意義な記事を書きたいと思います。

 

さて【無期雇用派遣】という制度をご存じでしょうか。

派遣会社の正社員になって出向先の企業で働くという制度です。

 

これは事務職の正社員の求人を探している時に必ずでてきますし、正社員の求人として必ず新着に上がってきます。

私と同じ20代前半・新卒の方が未経験でも採用される無期雇用派遣向けのサービスという触れ込みで大量募集をしています。

マイナビリクナビ・テンプ等の有名派遣会社の全てがこの働き方の求人を出しています。

tenshoku.mynavi.jp

 

tenshoku.mynavi.jp

 

tenshoku.mynavi.jp

 

求人のページには非常に魅力的なことが書いてありますが、実際に複数社の無期雇用派遣の面接に行った私が断言します。

 

形だけの正社員というだけで、それ以外は全くメリットがない働き方の制度だと……!!

特に新卒の就活で正社員の事務職なりたいからって、日本では、どんな資格や容姿より働くうえで価値がある「新卒カード」を無期雇用派遣なんかに使っちゃだめ!!!!

 

無期雇用派遣のスタッフとして働くことで契約を結んでいるので、採用された企業そのもの正社員ではありません。

無期雇用派遣だろうが有期雇用の派遣だろうが、その会社でのカテゴリーの扱いは派遣社員です。

私の前のいた会社も大企業でしたが、派遣社員と正社員では仕事の内容も異なり、派遣社員さんは交通費の清算や郵便物の受取などの責任が軽い雑用しかやってませんでした。

大企業ほど正社員と派遣社員の仕事の区切りができているので、派遣社員としてのやるべき仕事しか任されません。

 

一例として、上記に挙げた求人にマイ〇ビグループの正社員として採用と書いてありますが、マ〇ナビグループでの働く派遣社員としての契約が「無期」になっただけです。

求人ページ内に正社員(無期雇用派遣)や正社員(常用型派遣)と各社あくまでも派遣社員であるアピールをしています。

このことは、暗黙の了解で理解していると認識した上で応募してきているということなので、説明会の営業担当や面接官はほとんど触れません。

このアピールに気が付かない人は、ある意味無期雇用派遣として働くことに向いていると思います。

派遣会社の使いやすい駒としてすぐに採用されるでしょう。 

 

 

 

  • 選べる勤務地→実態は全く選べません

各社の無期雇用派遣のページに必ずといっても書いてあります。

(例)リ〇ナビ

東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・大阪・兵庫・京都・滋賀・広島

※転居を伴う転勤はありません。

※通勤は遠くても1時間半圏内など、希望を考慮しご自宅近くを考えます。

 

必ずどの企業の面接官に「就業先の企業は選べませんが、よろしいですか?」

と聞かれますよ。希望なんか全く考慮しません。

千葉県・埼玉県・神奈川県での勤務はないと考えて欲しいと言われました。

 

そして、東京23区内でも派遣社員を受け入れることに慣れている大企業は

中央区・新宿区・品川区・渋谷区・千代田区・港区に集中しています。

このことを面接官は話しますし、データとして出ています。

 

tokyo-calendar.jp

 

無期雇用派遣の特徴として交通費を全額支給されますが、必ず履歴書の住所から1番遠そうな区(私の場合は港区)のことを聞いてきます。

「自宅から最も安いルートで90分以内に港区の企業に通えますか?」と

上記の6区内に、最安の電車賃かつ乗り換え時間を含めて90分に以内に辿りつけない場合は、問答無用で不採用になるので注意してください。

 

私の住んでいる場所は東京駅にでるのに便利な場所に住んでいますが、最安のルートのメトロを使ったら90分では辿りつけません。

大学の帰りに六本木周辺で遊んだことがあるので、よく理解してます。

 

 

何度も言いますが、派遣社員なので受け入れ企業がどのタイミングで事務員が欲しいとお声をかけるかわかりません。

また、育休・産休明けの女性社員の代わりになることがあり、半年で就業先が変わることもあると説明してました。

 

今回は自宅から90分以内の千代田区の企業に配属されても、次の就業先は港区になった場合、社内規定でそこに就業させることはできません。

しかも、就業先が変わるということは会社都合による一時的な休業になるため、次の就業先が見つかるまで、労働基準法により派遣会社が給与の60%を払わなければならないと労働基準法で決められています。

この60%の給料は派遣会社は絶対に払いたくないので実家が23区内にありそこで住んでいる人でないと中々厳しいです。

実家が23区内にあるなんて、親が金持ちなんだからわざわざ修羅の制度で働く意味がない

 90分が自宅から通える限界であり、そのぐらいの時間の通勤だと一人暮らしを考えます。

就業先で何年働くか雇用主の派遣会社でさえわからないのに、一人暮らしなんてされたら、困ります。

もちろんこの無期雇用派遣なんて家賃補助なんてありませんが。

 

結果、それで私はそれで落ちました。

 

勤務地が選べない=業種も選べない=仕事内容も選べない

ということを忘れないでください。

殆どの仕事が営業事務と言ってましたが、人事や経理をやりたいといった希望があるなら、なおさらどの就業先にでも行くことができる23区内に住んでいることが絶対条件と強運が必要です。

 

  • キャリアカウンセラーがつく→派遣会社の営業担当がつくだけです。

カウンセラーって派遣の営業社員のことですよ。

営業の仕事は売上をとること。すなわちちゃんと就業先で利益をもたらしているかを監視する役目です。

 

ハローワークで就業相談をし、それに親身にアドバイスをくれるカウンセラーではありません。

うまいこと言ってるなーと思いますが、どんな小さい会社でも直雇用の正社員や契約社員にキャリアカウンセラーなんてつきますか?

つきませんよね。

 

私も正社員で働いていましたが、そんなカウンセリングなんてありませんでしたよ。

あっても上司との面談だけです。

上司は一緒に働いているので、私の仕事で至らない点を指摘してくれ支えになりました。

 

だけど、実際に働いている姿を見ていない派遣の営業にをカウンセリングされても「何言ってんだこいつ」にしか思えないです。

 

派遣の営業は人材コーディネーターの肩書だけではなく、ついにカウンセラーにまでなったのか……

派遣業界の営業の離職率が高い理由が頷けます。

 

  • 土日・祝日休み&残業少なめでプライベートも充実→就業先の企業による

これも就業先の企業になります。

シフト制の企業に配属になったら、土日祝ではなくもしかしたら年間休日120以下になる可能性だってあります。

それでもお給料は全員同じです。

これぞ、就業先ガチャ。

 

実働7.5時間で給料を決めている某企業は、もし就業先が実働7時間だった場合、残業があっても30分以内なら残業代はでないと言ってました。

別途残業代支給なんて完全に嘘です。

 

同じフロアで仕事をしている正社員は1分でも残業したら残業代がでるので、一緒に働いていて空しくなりませんか……

 

  • 賞与年2回→賞与はでるが額は不明であり、派遣会社の規則に業績によると明記

賞与はでても10万です。年2回で合計20万なので寸志です。

そこから税金を引くと1ヵ月分の手取りですね。致命的に少ない。

求人ページの初年度年収の目安が250万になっている企業が多いので、年収はその程度で様々な制約がある正社員()としては非常に低いです。

1か月分の企業もありましたが、そこは他の派遣会社と違って筆記試験を2回もやりました。

ちなみにボーナスは基本給の額で決まります。1番有名な派遣会社は基本給が14万で、地域手当6万とかです。

うわぁぁ何も求人票と間違ってないけど(ドン引き)

正社員でもボーナスを払いたくないために、色んな手当てを重ねて月給を並みにしているところはもれなくブラック企業の見えてる地雷なので、避けましょう。

面接時に働く雇用条件書に、業績によって支払われない可能性があると記載があるので払われなくても文句を言う権利はありません。

 

 以上のデメリットを書きましたが

私がこの制度で働いてはいけないと思う最大の理由があります。

正社員も契約社員も通常の派遣社員もアルバイトもフリーターも全て自分の意志で、働く場所を選ぶことができます。就業先を選べない無期雇用派遣の働き方だけです。

それにもかかわらず、派遣会社の正社員(笑)なので、雇用主の派遣会社の言うことに全く逆らえずに、派遣会社の雇用方針と営業担当と就業先企業の経営状況に振り回されることになり、安定の対極の位置で働くことなるからです。

 

 

面接官とお話できて、やっぱり無期雇用派遣の実情はこんなものかということが理解できた点は、本当によかったです。

20代女性なら必ず書類選考は通過できるので、事務職の現実と社会勉強に良いかと。